婚約指輪の定番の宝石、ダイヤモンド。その硬い素材が、ふたりの絆の深さを表すという意味でも人気です。でも、なかには、他の人とは違ったオリジナリティを出したいというカップルもいるでしょう。そんな方におすすめなのが、ふたりの誕生石をあしらった指輪です。
誕生石とは?
誕生石とは、1~12月までのそれぞれにちなんでいる宝石のこと。昔から自分の誕生石を身につけるとお守り代わりになると言われていて、幸運を呼び込むという言い伝えもあります。
そのため、婚約指輪や結婚指輪の内側に誕生石を埋め込むことで、これからの幸運を願うおまじない感覚で身につけられるのです。自分のオリジナリティを出すためにも、婚約指輪に誕生石を埋め込んでカスタマイズしてはいかがでしょうか。
誕生石の歴史
誕生石の歴史は聖書に時代にまでさかのぼり、モーゼの兄・アロンの胸当てに12種類の宝石が埋め込まれたとのこと。これが誕生石であると言われています。
当時の宝石の名前と現在の宝石の名前が一致するかは定かではありませんが、こうしたところから誕生石の習慣が根付きだしました。昔はこれらの宝石を手にするための財力が必要とされたので、一般市民にまでは浸透していませんでしたが、1900年代に入って宝石業者の間で宝石を普及させるために誕生石の文化を人々に伝承するようになり、少しずつ広まっていったのです。
各月の誕生石とそこに込められた意味
1月 ガーネット
「真実・友愛・忠実」といった意味を持つ朱色のガーネットは、ものごとの循環を良くする宝石として愛されています。内側からエネルギーが生まれ、周りの人にもいい影響を与えるので、新婚生活をスタートするのにぴったりだと言えるでしょう。
2月 アメシスト
澄んだパープルのアメジストは「誠実・心の平和」という意味を持ちます。日本語だと藤色と言われるだけあって、清楚な花嫁にぴったりのカラー。日本人女性らしいたおやかな気品にあふれます。
3月 アクアマリン・ブラッドストーン・サンゴ
アクアマリンは「沈着・勇敢・聡明」という意味を持ち、透き通った水色が宝石の美しさを際立たせる宝石です。透明度が高く、澄んだ水面を眺めているような美しさ。
ブラッドストーンは赤い斑点がある深緑の宝石で、「集中力・満足感」といった石言葉を持ち、人間力を高めてくれる聖なる石。
サンゴは日本ならではの誕生石で、強い赤が特徴的。仏教でも七宝として重要視されています。石言葉は「長寿・知恵・成長・幸福」などで、人生を成功に導いてくれそう。
4月 ダイヤモンド
婚約指輪に欠かせない宝石・ダイヤモンドの石言葉は「清純無垢」。もっとも硬く希少性が高い宝石であることから、永遠の愛の象徴として結婚のシーンで重宝されている定番の宝石です。
5月 エメラルド・ヒスイ(ヒスイ輝石)
鮮やかなグリーンに瞳を奪われるエメラルドは、「幸運・幸福」といった意味を持つ宝石。昔から愛されてきた世界4大宝石で、人気も高いです。
ヒスイはエメラルドより深くこっくりとしたグリーンの宝石で、希少性が高く高価なもの。石言葉は「長寿・徳・健康と繁栄・精神」など。
6月 ムーンストーン・真珠(パール)
すっきりとした乳白色で、どこか青みがかった光を放つムーンストーンは神秘的な宝石。「健康・富・長寿」といった意味を持ち、女性らしい美しさがあります。
真珠はクラシカルな魅力を持つ宝石で、やわらかい輝きが特徴的。深みのある輝きを持つパールが上質とされ、石言葉は「健康・富・純潔」など。
7月 ルビー
鮮やかなレッドの輝きが女性的で、どこか官能的な雰囲気を持つルビーは、「情熱・純愛・勇気」といった意味を持つ高貴な宝石。華やかな輝きで指先を彩ります。
8月 ペリドット・サードニクス
イエローグリーンが鮮やかな宝石・ペリドットは、透明なオリーブグリーンが特有の美しさを放ちます。石言葉は「夫婦の幸福・和合」など。
サードニクスは惑星のような宝石で、紅白の縞模様が華やか。石言葉は「結婚運・夫婦和合」など結婚に最適で、リーズナブルな点も人気です。
9月 サファイア
深い青で海のような輝きを放つサファイアは「慈愛・誠実・徳望」といった意味を持ち、希少性も高く高価な宝石。イエローやピンクもありますが、ブルーが主流です。
10月 オパール・トルマリン
オパールは透明なものから不透明なものまでありますが、ホワイトカラーが人気。光によって虹色の輝きを放ち、「歓喜・安楽・忍耐」といった意味を持ちます。
トルマリンはバイカラーもありますが、人気があるのは藍色のインディゴライト。石言葉は「希望・健康」。
11月 トパーズ・シトリン
シェリー酒のような澄んだきらめきが魅力的なトパーズ。様々な色があり、ピンクトパーズも人気が高いです。石言葉は「友情・希望・潔白」など。
シトリンは黄色で華やかに輝く宝石。元気になるビタミンカラーで、石言葉は「生きる意欲・自信」。
12月 トルコ石・ラピスラズリ・タンザナイト
トルコ石は宝石の中でも一番鮮やかな青や緑の発色があると言われていて、青空のような青が人気。「成功・繁栄・旅の安全」といった意味を持ちます。
藍色が人気のラピスラズリは高級感があり、「崇高・尊厳・幸運」といった意味を持ちます。
タンザナイトは紫がかった青が神秘的な宝石で、ティファニーが名付け親。「冷静・誇り高き人」といった意味があります。
いかがでしたか? ここではひと月につき1種類の宝石を紹介してきましたが、実際は月によって2種類、3種類もの誕生石があります。婚約指輪に相手の誕生石をあしらうことで、離れている時間も相手を思い出すことができるかもしれません。少し変わった婚約指輪を用意したいというカップルにぜひおすすめです。