30代で独身だといってももはや特別な目で見られるようなことはない時代です。結婚のかたちも人それぞれ。誇りをもって責任あるお仕事をしている人が多いと思います。一口に30代といっても前半と後半とでは育ってきた社会的背景が異なり、その考え方やライフスタイルも少々違ってきます。ただ30代全般に言えるのが「オンリーワン」を美として、人と違っていても自分らしさ、自分たちらしさを大切にする傾向です。
「オンリーワン」「オリジナリティ」重視
例えば、知名度の高いブランドよりも、自分で調べた“知る人ぞ知る”工房や作家の指輪を選ぶなど、選択のオリジナリティを重んじるカップルが多いように感じます。
プロポーズのかたちにもオリジナリティがあり、結婚式場のチャペルを借り、時間をかけて準備する場合もあれば、ふたりきりの穏やかでシンプルな愛の告白を望む場合などさまざま。そして、プロポーズのあとは、お互いの結婚への意思がしっかり確認できてから、ふたりで一緒に婚約指輪を選ぶ。そんなカップルが多いのも世代の特徴ではないかと思います。
20代と変わらぬ幅広い選択肢を持ちながらも、すでに多くの30代女性はダイヤモンドや高価なアクセサリーを“自分へのご褒美”として購入して持っています。ですから目が肥えていて、知識も豊富です。そこが20代との一番の違いかもしれません。
また、そういった理由から指輪選びには、ライフスタイルと関連づけて身につけやすさを考えたり、思い出や生き方のコンセプトにリンクしたデザインを考えたりと、一目惚れや衝動買いは少ないようです。
「2人で選ぶ」がもっとも多い世代
平均金額の相場も上がり、見て回るショップの数も20代より多くなります。そして指輪を選ぶときも独りよがりではありません。実際「ゼクシィト結婚レンド調査」でも「2人で選んだ」という回答は30代前半が62%を超えていて、世代別ではダントツの数字となっています。
30代はその人らしさを反映した指輪選び
親世代が思っているよりも感覚的にはずっと若く、20代と比べて年齢的なハンディもないというのも知っておきたい面です。30代がもっともその人らしさを反映した指輪を選ぶ、ということが言えるかもしれません。