婚約指輪や結婚指輪を「左手の薬指」にすることは広く知られていることですが、その理由まで知っている人は少ないのではないでしょうか。「左手の薬指は、もっとも日常生活の動作の邪魔になりにくいからなのでは?」と思われるかもしれません。もちろん、そのような実利的な意味も間違いではないようですが、古代ギリシャの時代までさかのぼると、左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめることについての言い伝えがあるようです。早速、その理由を見てみることにしましょう。
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実はつける指に決まりはない
婚約指輪は左の薬指につけるのが一般的ですが、実はつける指に決まりはありません。
あくまで「左手薬指」がメジャーだと言うだけで、他の指につけてはいけないということではないのです。
たとえば、国によってつける指は違います。ドイツやオーストリアなどでは、左手ではなく右手の薬指に婚約指輪をつける習慣があるそうです。なかには、結婚式が終わったら違う指に移動させるというしきたりがある地域もあり、さまざまなルールがあるようです。
つける指に決まりはないので、自分の好きなように身につけて楽しめばいいでしょう。
なぜ左手の薬指?
左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめる理由としては、さまざまな説がありますが、なかでも古代ギリシャ時代の伝説はとても興味深いものです。
もともと、現代の日本にも、心臓は「ハート・愛」を意味するという概念は広く普及していますが、古代ギリシャ時代にはすでにそのような考え方が根付いていたようです。そして実際に、左手の薬指には皮膚の下に太い血管が通っており、心臓とつながっていると思われていたそうです。それだけ左手の薬指は重要な意味があったようです。
そのため、愛し合う者同士が互いに左手の薬指に「永遠・輪廻」を意味する輪をはめることで、永遠に相手の心とつながるという意味合いが生まれたといわれています。生涯一緒になることを誓った男女が、婚約指輪や結婚指輪を左手の薬指にはめるのは、このような言い伝えが元になっているという説が根強いようです。
指にはそれぞれ、意味合いがある
よく、運命の相手とは、小指から伸びる目に見えない赤い糸でつながっているといわれます。そもそも小指にリングをはめると、恋の出逢いを叶えてくれるといわれてもいます。このように、小指だけでなく、指にはそれぞれ意味があるようです。例えば、親指は意志や信念を意味し、中指は直感やインスピレーションに関係しているといわれています。
左手の薬指はというと、「愛する人との愛情や絆を深める」意味があるといわれています。ここにリングをはめることで、お守りや願掛けのような意味を成し、愛する人とつながっていられるのです。このことも、左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめる由縁といえそうです。
彼女の左手の薬指に、自分の贈った美しい婚約指輪がおさまると、なんとなく安心感があります。それは、彼女がどこへ行っても、周りの人に婚約していることをアピールできるから、というだけでなく、「彼女のハートが、薬指を通して自分があげた指輪とつながっている」という安心感もあるからかもしれませんね!
それぞれの指に込められた意味については、婚約指輪をつけるのは右手? 左手? どの指が正解?をご覧ください。
結婚式のときはどうする?結婚指輪と婚約指輪
「結婚式の時は結婚指輪を交換する儀式があるから、婚約指輪を身につけないのでは」と考えている女性も多くいますが、意外にそんなことはありません。
むしろ、結婚式に婚約指輪をはめていく花嫁の方が多いくらいです。
「結婚指輪を重ねづけしたい」「せっかく素敵な婚約指輪を買ってもらったら、お披露目したかった」と考える女性は少なくないのです。。
近頃は、結婚指輪を交換した後、その上に婚約指輪を重ねることで「永遠の誓いに蓋をする」といったメッセージを込める、「エンゲージカバーセレモニーも」人気を高めています。まだメジャーな演出にはなっていないので、結婚式に個性的な演出をプラスしたいカップルにおすすめです。
婚約指輪を式中を通して身につけるパターンや、披露宴から着用しはじめるパターン、お色直しや二次会から着用するパターンなど、着脱のタイミングは人それぞれです。
決まりはないので、自分の好きなタイミングで着用してください。パートナーやスタッフの方と、事前に打ち合わせておくのがいいでしょう。
話題の『セットリング』で婚約指輪をオシャレに着こなそう
セットリングは今トレンドの注目リングです。
単品使いだといかにも「結婚指輪」「婚約指輪」といったルックスになりますが、重ねづけするだけで一気におしゃれ感が高まります。さまざまなファッションに合わせやすくなりますし、華やかさがプラスされるので、ラグジュアリーな装いを楽しめるのも大きなメリット。
「重ねづけするだけならわざわざセットリングを買わなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、セットになっているものを買った方が、婚約指輪と結婚指輪のラインがぴったりと合って美しいです。また、セットリングでないと、指輪同士がぶつかって傷になってしまうこともあるので、セットリング以外の重ねづけはなるべく避けましょう。
では、おすすめのセットリングをブランド別にご紹介します!
最高にかわいい!おすすめのセットリング
1 ブランド:アイプリモ「オリオン&アルテミシア」
品質とデザイン性の両方を両立し、数々のマリッジリングを世に生み出しているアイプリモ。なかでもおすすめのセットリングが、ダイヤモンドが美しくきらめく「オリオン&アルテミシア」です。婚約指輪はシンプルでいて、存在感抜群のデザイン。
中央にはダイヤモンドがくっきりとした輝き、両サイドを2粒のメレダイヤモンドが支えます。
結婚指輪は流れ星のように優美ラインを描くメレダイヤモンドがたっぷりとあしらわれ、上品な輝きに満ちています。重ねづけ・単品、どちらで使っても大満足の結婚指輪です。
2 ブランド:ケイウノ「ティアロ・カーロ」
プリンセス気分をたっぷり味わいたいロマンチックな花嫁にぜひおすすめしたいのが、個性的なデザインで話題のケイウノのセットリング「ティアロ・カーロ」。
婚約指輪にはとびきりキュートなハートのダイヤモンドが輝き、その左右には天使の羽のモチーフがあります。V字ラインでよりハートと羽根のモチーフが引き立ちます。結婚指輪もV字で、唐草模様がラグジュアリー。存在感たっぷりです。乙女心をわし掴みにされるはず。
3 ブランド:ギンザタナカ「イストワールドール」
日本人の指を知り尽くしているブランドのギンザタナカでひときわ目を引くセットリングが「イストワールドール」。イエローゴールドとプラチナのコンビネーションが華やかで、手元を一気に華やかにしてくれます。ベースがイエローゴールドなので、ダイヤモンドの純真無垢な輝きがより一層際立ちます。
男性用の結婚指輪にはプラチナのシンプルな一筋のラインが中央にあり、女性用の結婚指輪には中央にメレダイヤモンドのラインが斜めに入っていて、パッと印象に残るデザイン。ファッション性や個性も出したい方におすすめのセットリングです。日常使いしやすいでしょう。