結婚前に婚約指輪をつけるタイミングはいつ?
婚約指輪という名の通り、婚約指輪は婚約期間中に身につけるものです。そして、結婚式で結婚指輪を交換する瞬間までつけ続けるのが一般的といわれています。指にはめていることで「婚約しています」というメッセージを伝えることができるので、誠実な交際姿勢のあらわれともいえるでしょう。
実はこの「婚約指輪」、婚約期間中はいつでも身につけていていいものなのです。日常生活や友達と会う時などにつけていてもマナーの問題はありません。
しかし、婚約指輪は高価格帯のものが多く、それだけ華やかな印象を与えるデザインのものも少なくないので、ビジネスの場では浮いてしまうこともあるでしょう。
例えば、職場での印象を左右してしまいそうな場合は、プライベートシーンだけの着用に留めた方がいいかもしれません。判断基準として、同じ職場で婚約指輪をつけている人がいるかどうかをチェックするのがおすすめです。まだ結婚されていない女性が多い場合は、悪目立ちしてしまう可能性もあります。
また、紛失や汚れるリスクを恐れてなかなかつけられないという人も。水回りの仕事をすることが多かったり、手元を使う作業が多かったりする人はあまり頻繁に着用しない方がいいかもしれません。せっかくのダイヤモンドが傷ついてしまったり、指輪そのものをなくしてしまう恐れがあるからです。
とはいえ、せっかく高価な婚約指輪を持っているのであれば、タンスのこやしにしておくのは避けたいところ。つけられる日は積極的に身につけて、その輝きを堪能してください。
これからご紹介するポイントを意識すると、身につけるのにふさわしいシチュエーションが分かりますよ。
「婚約指輪をつけていっても平気かな…」と不安になるようなことがあったら、ぜひこのページを参考にしてみてくださいね。では、つけるタイミングやTPO、職場でのシーンなどについて詳しく見ていきましょう。
結婚後は婚約指輪をいつつける?
結婚後に婚約指輪を身につけるという方は年々多くなっているのだそうです。
例えば、友人とのお出かけやフォーマルなイベントへの出席、また近年では結婚式の時に、結婚指輪と合わせて着用するというケースもあります。
プロポーズの際に婚約指輪を渡す文化が浸透した1980年代頃、そもそも婚約指輪は結婚までの婚約期間に身につけて、結納の時に交換する「婚約記念品のひとつ」として捉えられていました。
ですが、時代とともに結婚式の内容や形式が変化していき、「婚約指輪」そのものに対する扱いも変わったのです。現在では、単に「婚約期間だけにつける指輪」ではなく「素敵な思いを身にまとうジュエリー」として親しまれるようになりました。
二人の思い出がこもった指輪ですから、タンスのこやしにするより、身につけている方が嬉しい気持ちになりますよね。
では、実際にどんな場面で着用されているのでしょうか?最近では結婚式の当日に、結婚指輪と婚約指輪を両方つけるという方もいるそうです。
結婚式で着用する場合には、結婚指輪をはめる左手の薬指とは反対の、右手の薬指に婚約指輪を身につけておくケースや、披露宴など式の途中から着用する方もいます。
他にも「エンゲージカバーセレモニー」といって結婚指輪を交換した後に、婚約指輪を重ねてつけるプログラムもあります。
「永遠の愛を誓った後に、婚約指輪で蓋をする」なんてとっても素敵ですね。手元できらめくふたつの光は、ドレスと花嫁姿をよりいっそう引き立ててくれますよ。
実際、結婚後の婚約指輪はどんな時につけているのか、先輩花嫁達の意見と共にご紹介します。
1.友達と出かける時に
日常的に婚約指輪を身につける人も増えてきて、友達と出かける時に婚約指輪をはめる人もいます。というのも、婚約指輪の認識が「婚約期間中に身につけるもの」から「プロポーズされた時の思い出を纏うもの」に変わってきたからです。
そのため、日常的に身につけてファッションの一要素として楽しむ人が増えてきました。友達と出かける時も、ちょっと素敵なカフェに行ったり、おしゃれなレストランに行ったりする時に婚約指輪をつけていくと、ファッションがワンランクアップします。気持ちも盛り上がるので、楽しい時間を過ごせるでしょう。
先輩花嫁の言葉
「久しぶりに学生時代の友人たちと女子会をする時につけていきました。ちょっと薄暗いレストランだったので、ダイヤモンドのキラキラがよく目立って、みんなから『やっぱりダイヤモンドはいいね~』『今もちゃんとつけるなんて素敵だね』と言ってもらえて、ちょっとした非日常感も味わえました」
2.夫婦でデートする時に
デートとまではいかなくても、夫婦でお出かけする時に婚約指輪をはめるのもおすすめです。婚約していた時の甘酸っぱい気持ちがよみがえってくることでしょう。
また、婚約指輪は高価なアクセサリーなので、それを長年身につけてもらえると男性も贈った甲斐があるというもの。高価なものだからとタンスの奥にしまっておくよりは、積極的に使った方が男性も喜びます。
せっかく出かける時に身につけたのなら、自分から男性にアピールしましょう。「久しぶりにつけたよ。やっぱりダイヤモンドってきれいだね」と一言いうだけでも、男性はうれしく感じるものです。「ありがとう」の気持ちも込めて今も大切に使っていることをアピールしましょう。
先輩花嫁の言葉
「夫と久しぶりに出かける時に婚約指輪をつけていきました。最初は気づいていないみたいだったので、久しぶりにつけたよと手元を見せたらうれしそうに笑ってくれてよかったです。やっぱりたまには身につけたほうがいいですね!」
3.友人・親族の結婚式に
結婚式はフォーマルなパーティーなので、婚約指輪のダイヤモンドがよくマッチする環境です。ドレスアップしたファッションにもぴったりですから、ぜひ積極的に使いましょう。
特に夜のパーティーに合うので、披露宴だけでなく二次会などにも身につけていってくださいね。薄暗い場所でもキラキラ光り、パーティーらしいラグジュアリーな装いに仕上げてくれます。
先輩花嫁の言葉
「なかなかドレスアップする機会はないので、友達の結婚式で身につけていきました。やっぱり華やかな恰好をしている時には婚約指輪がぴったり!
いつもの自分じゃないみたいで、自分自身でもテンションが上がっちゃいました。周りからも褒められて、すごくいい気分に浸れます」
4.プロポーズ記念日・結婚記念日に
2人の思い出の記念日に身につけると、特別感がプラスできてロマンチックです。結婚記念日はもちろん、プロポーズ記念日に身につけるのもいいでしょう。
結婚記念日は覚えていてもプロポーズ記念日は忘れている男性が多いので、プロポーズ記念日に「〇年前のこの日にもらったから」と言って大切そうに身につけていると、「そんなことまで覚えてくれているんだな」としっかり愛情が伝わるはず。
結婚記念日は出かける人も多いので、いつもよりおめかしして婚約指輪を身につければちょっとラグジュアリーな装いを楽しめます。もちろん、結婚記念日と「プロポーズ記念日の両方身につけてもOKです。
先輩花嫁の言葉
「結婚記念日はいつもお決まりのレストランに行くのですが、その時に久しぶりにつけていきました。婚約指輪を見ていると、結婚前の思い出が次々に浮かんできて、夫婦で思い出話に花を咲かせました。会話のきっかけにもなっていいですね」
結婚後のデート。映画館やショッピング、ディナー、記念日の際にも婚約指輪をつけるだけで、なんだかハッピーな気分になりますよね。婚約指輪をつけることで、結婚後のあたたかな日常の幸せに、出会った頃の思い出をプラスして特別なサプライズ感を演出してくれます。
「結婚指輪があるから婚約指輪をつけるのはちょっと…」という方もいるかもしれませんが、婚約指輪も結婚指輪も、思い出がこもった記念品ということに変わりはありません。
そして指輪は身につけてこそ、さらに映えるものです。しまったままにしておくのではなく、実際に身につけて楽しみましょう。
こちらもチェック!:婚約指輪と結婚指輪の重ねづけで最高にかわいく!
普段使いできる重ねづけ婚約指輪は職場につけていっても平気?
「婚約指輪は、職場で身につけてもいいものなのかどうか」というのは悩むものですよね。
厳格に決められることではないと思いますが、ここでは婚約指輪を職場につけていくのはアリかナシか、それぞれの意見をご紹介します。
職場にもつけていく派の意見は?
まずは職場につけていく派ですが、やっぱり大切なものだからこそ肌身離さず身につけていたいという声が多いよう。婚約指輪の大半はダイヤモンドの指輪ですが「ダイヤモンドの指輪をつけられる時なんて、婚約期間ぐらいしかない!」という声もあります。
確かに、結婚してから毎日身につけるのは結婚指輪で、誰かの結婚式に出席するなど以外は箱に閉まって眠らせているなんてケースが多いですよね。それを考えると、つけられるときにつけておくべきという意見にも納得です。
職場にはつけていかない派の意見は?
一方、つけていかない派の意見はというと、大切な指輪だからこそ、失くしたり傷ついたりしたら困る、同僚や先輩の目が怖いという声が多く聞こえます。
確かに、普通の指輪よりも目立ってしまうので、悪目立ちしてしまうことがあるかもしれません。
また、もし万が一失くしてしまった場合にに、自分と婚約者が悲しい思いをするだけでなく、職場にも迷惑をかけてしまう可能性もあります。
ポイントは場の空気を見極めること
結婚指輪を職場につけていくか、つけていかないか。
もちろん本人の気持ちもありますが、それ以上に職場の人間関係や仕事内容に合わせて決めるのが一番のようです。職場の男女比や、上司の世代などによって変わってくるので、指輪をつけていってもOKかどうか、その空気を見極めるのが重要です。
また、指輪を外して職場に行くのに、婚約者の方から「どうしてつけてくれないの?」といわれることがあるかもしれません。
そういった時には職場につけていくことができない理由を説明して、婚約指輪と彼への思いを大切にしていることをしっかりと伝えましょう。恋人からの愛がつまった婚約指輪。自分が職場へつけていってもトラブルにならないか、きちんと見極めて後悔のない選択ができるといいですね。
つけてはいけないシーンとつけるべきシーンは?
つけてはいけないシーン
ずばり弔事です。お葬式などのお悔やみごとの場では、お祝いごとの象徴でもある婚約指輪はふさわしくありません。喪に服す場所なので、婚約指輪以外でも光を放つ貴金属などの着用はNGだと言われています。弔事でジュエリーを身につけるなら、なるべくシンプルなものを選びましょう。地金だけのジュエリーか、シンプルなパール、オニキスなどのアクセサリーを着用するのがベストです。
つけるべきシーン
結婚式やパーティーなどのお祝いの席には婚約指輪の輝きがピッタリです。婚約指輪のダイヤモンドは、ラグジュアリーなドレス姿をよりいっそう美しく引き立ててくれるもの。その場を華やかにしてくれるので、積極的に指につけていくのがおすすめです。
また、彼の実家へ行く際もつけておくのが望ましいでしょう。婚約指輪をしていれば、ふたりの関係が円満であることの証になります。
「真剣にプロポーズをしてもらってうれしかったんです」と喜びを伝えることで、彼のご両親もほほえましく思うことでしょう。婚約指輪はうっかりすると身につけないまま長い月日が経ってしまい、タンスのこやし状態に陥りやすいです。
せっかくの婚約指輪を身につけないまま過ごしてしまうと、彼も悲しく感じることでしょう。
ぜひ定期的に身につけて、日常のワンシーンを華やかに演出してくださいね。