せっかくなら「特別」を! 婚約指輪のお返しのトレンド

せっかくなら「特別」を! 婚約指輪のお返しのトレンド

結婚や結婚式のかたちが多様化している昨今、婚約記念品も個性的であって当然。指輪のデザインが幅広く展開される一方、「お返し」のトレンドは実用性に走っているようです。「せっかくなら特別なものを」と考える二人のために、定番中の定番から、その手があったのか! というものまでさまざまなアイデアをご紹介します。

定番のお返しは腕時計とスーツ

定番といえば「腕時計」「スーツ」が2強です。婚約指輪の相場は30万円前後。「お返し」はその金額の半分くらいなので15~20万円前後のものになります。ブランドものの腕時計であればかなり高額になってしまいますが、それでも指輪と同様に「いつも身につけられる」「一生もの」という理由のほかに、「共に時を刻む」といったイメージから大定番の「お返し」になっています。ビジネスマンにとっては、ステージを上げるアイテムとも言えるでしょう。またスーツは、結婚が決まると挨拶などで着る機会が増えるため、「お返し」として購入するのもおすすめです。オーダーでの仕立てを是非とも経験してみて下さい。

パソコンやカメラなど電化製品の「お返し」もあり!

定番の「お返し」以外で、近年とてもよく耳にするのが「電化製品」です。パソコン、テレビ、ビデオカメラ、一眼レフなどで、実際これらは結婚式の準備でも大活躍し「コレがそのお返しです!」なんていう場面が多々見受けられました。男性にとっては、新しく性能のいいオモチャを買ってもらったというようなウキウキ感が、女性には「これで結婚式、披露宴、新婚旅行など後に続くイベントを盛り上げて欲しい」という計算もあるとかないとか。近年は地デジ化や消費税増税前とかの煽りもあって、一人暮らしや同棲で一通りのものは揃ってはいるけれど、これを機に最新のものをドーンとプレゼントしちゃえ! という声も随分聞こえました。

二人だからこそ分かり合える特別なものを

他人から見れば変わったものだけど、ご当人たちにとっては思い入れがあり、「なるほどな!」と感心させられた「お返し」は趣味のものです。例えば、自転車やサーフボード、オーディオ機器などで、結婚すると趣味を封印するというようなイメージがありますが、お互いを尊重する素敵なカップルだなという印象を受けました。また定番のお返しには挙がらない「財布」「ベルト」などといった皮小物も、「婚約したときから何十年も使っている」なんていう人に出会うと歴史を感じてかっこいいな! と思います。

二人が納得するものが一番!

「モノ」として残らなくても、新婚旅行や新居の頭金にあてるなど、二人が納得して忘れないものになればベストチョイスと言えるでしょう。損得で考えず5年後10年後に「私たちらしかったよね」と笑えるものにしてほしいですね。

ライター紹介

写真:岡村奈奈

岡村奈奈
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。女性誌やテレビ出演などでも注目される。ウエディングプロデュースでは、オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなパーティ、伝統的な和婚までオールマイティに対応するトッププランナーのひとり。 公式サイト「naea」 岡村奈奈ブログ Twitter Facebook

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