【1】どちらかが結婚式の準備をやらない
結婚式の準備は山ほどあり、どちらかひとりだけが準備するのはかなり大変です。そもそもふたりの結婚式ですから、お互いに協力し合って準備するべきですし、どちらかだけが多く担当しているのは不平等。最初はうまくいっていたとしても、結局耐えられなくなってケンカに発展してしまいます。
ありがちなのが、男性があまり手伝わないケース。結婚式は女性の方がこだわりが強いからと言って女性に丸投げしたまま、「君の好きなようにしていいよ」というだけで全く手伝わない…なんて状況が続くと、「私とあなたの結婚式じゃないの?」と女性は怒りと悲しみを募らせるばかりです。
こうしたすれ違いを避けるために、最初から分担を決めておきましょう。ここは男性が決める、ここは女性が決めるというように割り振っておけば、最初から平等に進められます。女性が働いていないなら女性が多めに担当しても大丈夫ですが、男性は他人事のようにならないように、当事者意識を持って結婚式準備に取り組みましょう。
【2】結婚式のイメージを共有できていない
結婚式のイメージがお互いに一致していないと、いろいろと準備を進めているうちに小さな意見の食い違いが積み重なっていき、どんどん険悪な雰囲気になってしまいます。
特にシビアなのがお金の話で、衣装や食事、演出などで金額は大きく変動するもの。ここで優先したいポイントがずれていると、お互いに納得できず不快感ばかりが募っていきます。
話し合って、どれを優先するか、優先順位を決めておきましょう。そして二人の間に理想の結婚式像ができて、それがぴたりと一致したら初めて会場を決めるステップに入ります。
比較検討しながらその都度お互いに意見を伝えあって、納得できる折衷案を模索し続けることが大切。無理に片方が譲歩しても、当日楽しくなければ台無しです。根気強く相談しながら、ふたりのとってベストな結婚式を作り上げていきましょう。
【3】結婚式の予算が決まっていない
優先順位を決めていても、予算が決まっていないとプランを選びにくく、トラブルにもなりやすいです。「なんでそこにそんなにお金をかけるの?」「結婚式にいくらかけるつもり?」など、驚きのあまり言葉が強くなってしまい、思わぬケンカにつながってしまうことも。
こうしたケンカを避けるために、結婚式準備を始める段階で予算をしっかり決めておきましょう。式場に相談をしに行く時も、プランナーに最初に予算を伝えておいた方がスムーズに話が進みます。また、後々トラブルになりやすいキャンセル条件についても最初に確認しておきましょう。キャンセル料もバカになりません。
予算を決める時はまずトータル金額の上限を設定します。さらにゲストの数×3万円で祝い金の目安を計算し、両親から援助を受けられるかどうかも確認しましょう。
祝い金と援助金をトータル金額から引いた額が、自己負担額です。その後も引っ越しや新婚旅行が控えているようなら、すべての貯金を結婚式に費やさないように気をつけましょう。支払いもどちらがどれだけ負担するか、あらかじめ決めておくとケンカになる心配もありません。
【4】そもそも貯金がなかった
「結婚するまで相手の貯金を知らなかった」という人は一定数います。知らなくてもきちんと貯金をしていれば問題ありませんが、貯金がないと結婚式でやりたいこともできなくなってしまい、「なんでそんなにお金がないの」「どうして貯金しなかったの」と口論のもとになってしまいます。
こうならないように、結婚するならきちんと貯金しておきましょう。結婚式の平均額は大体360万円前後といわれているので、少なくともふたりで200万円は用意しておきたいところです。
足りない場合は節約してお金を貯めるなり、両親からの援助を受けるなりしてなんとか必要金額を用意しましょう。
【5】勝手に決めてしまった
男性から「君の好きなようにしていいよ」と言われたからと言って、それを鵜呑みにして勝手に契約を進めたりアイテムを発注したりするのは危険です。「本当に一人で決めちゃったの?」とがっかりされてしまうかもしれません。いくら任せるといわれてもふたりの結婚式ですから、最終決定前に報告して、確認することを忘れずに。
男性は女性から頼られたいと思っているので、あまりにも相談されないと落胆してしまいます。それが原因で不機嫌になり、ケンカに発展してしまうことも珍しくありません。結婚式をいいものしたいのであれば、適宜彼に相談しながら進めていきましょう。
【6】両親への連絡がきちんとできていなかった
お互いの両親への連絡を各自で分担したまま確認しないでいると、片方がまったく親に報告していなかった、といった展開も生まれがち。「なんでそれをちゃんと言ってなかったの?」と責めても時すでに遅し、両親からクレームが来て険悪な雰囲気になってしまうこともあります。
こうした最悪の展開を招かないためにも、両親への連絡は各自がきちんと行うべき。自分の両親だからと適当に過ごしていると、パートナーが「そうはいっても心象が悪くなるよ」と気に病んでしまって、ふたりの関係性にまでヒビが入ってしまいます。こうした無益なケンカを生み出さないように、両親への連絡もきちんと行うようにしましょう。
【7】タスクの期限を守らなかった
ふたりのやるべきタスクを振り分けていても、どちらかが期限を守らないことが続くとケンカになってしまいます。結婚式の準備は計画的に進めていかないと、どこかにしわ寄せがきてかえって大変な思いをしてしまうもの。プライベートなイベントではありますが、進め方は仕事と同じで、ひとつひとつクリアしていくことが大切なのです。
もしタスクが期限までに終わらない場合は、事前にパートナーに「ちょっと今余裕がなくて、このアイテムの手配が間に合いそうにないんだ。これだけお願いしてもいいかな?」というように、相談する方がベターです。
相談もせずに黙って期限を破ってしまうと、「なんで一言言ってくれなかったの?」と不信感を与えてしまいます。人間は完ぺきではありませんから、失敗しないことよりも、失敗した時にどうリカバリーするかが重要です。
【8】相手の意見をよく聞かずに否定してしまった
結婚式に対するこだわりは男女間で大きく変わるため、相手の希望が自分の希望と全く違うこともあります。そんな時に「なんでそれをしたいの?」と理由を聞かないまま「そんなの必要ないじゃん」「お金の無駄だよ」と頭ごなしに否定をすると、相手の結婚式に対するモチベーションが一気に下がるうえに、結婚後の生活まで不安視されてしまいます。
もし意見が違っても、まずは相手の意見にしっかり耳を傾けること。そして同意できないようであれば、一度受け入れてから別の提案をするのがおすすめです。
「たしかにそうかもしれないね。でもこういうところを重視したいから、こういうやり方はだめかな?」というように折衷案を探していけば、結婚式準備中にケンカする回数もグッと減るでしょう。
【9】結婚式にまつわる喧嘩。みんなの体験談は?
結婚式フェアについて
結婚式の会場を見つけるのが結婚式準備の最初のステップですが、結婚式のフェアに行く・行かないで揉めるカップルもいます。結婚式のフェアは一気にいろいろな情報を手に入れられる貴重な機会ですが、数時間かかるのでそれなりに時間と労力がかかり、疲れてしまう人も多いのが実情。
「私はフェアに行く気満々なのに、彼は『疲れるからいいよ』と言ったので喧嘩になりました。無理やり連れて行きましたが、雰囲気は悪くなる一方!」
不仲の原因にならないよう、「〇回だけ行く」というように話し合って回数を決めるなど。お互いに無理しない範囲で折り合いをつけましょう。
予算について
結婚式は約300万円前後が相場だと言われていますが、「もっと節約したい」と考える人もいれば「盛大に開催したい」と思う人もいて、費用に大きな差が出るイベントでもあります。カップル同士でも予算感が合わず、喧嘩になってしまうケースもあるでしょう。
「親族だけで開きたいと思っていたのですが、相手は仕事先の相手も呼びたいから一流ホテルで挙式したいとのこと。見積もりは予算の倍だったので、そんなに高い結婚式は挙げられない!と思い切り反対し、揉めてしまいました」
予算が合わないときは、お互いの理想とする金額の中間をとったり、結婚式以外の出費を節約して結婚式費用に充てたりして、双方が納得できる方法を考えつつ予算を決めるとスムーズです。
親族について
結婚式は地域ごとにしきたりがあります。昔ながらのしきたりを重んじる地域の出身だと両家の希望に相違が出てしまうこともあるでしょう。親族相手だと強気に出られず、ストレスを抱えてパートナーとぶつかって大喧嘩に発展することも。
「普通だったら親族は下座ですが、彼女の親族の地域だと親族が上座に座るらしく、席次を変えるように言われてしまって。会社の上司を呼ぶので抵抗があり、喧嘩になってしまいました」
なるべく親族への交渉は相手にやってもらうなどして、お互いに思いやって準備を進めていけば喧嘩を防ぎやすくなるでしょう。話し合いを大切にしてくださいね。
コンセプトについて
結婚式の雰囲気を決めるコンセプト。カジュアルでナチュラルな結婚式にしたり、ロマンチックでラグジュアリーな結婚式にしたりと、人によって好みはさまざまです。コンセプトによって結婚式の内容はがらりと変わりますから譲りにくい部分でもあり、お互いの好きなコンセプトが違うと揉めやすくなるでしょう。
「彼はクラシカルな結婚式が良いと言っているのですが、私はかわいい結婚式にしたいので、会場の好みが全然合わなくて険悪な雰囲気になってしまいました。『センスが悪い』と言われてカチンと来て、口喧嘩に発展してしまって…悲しくなりました」
少し時間はかかるかもしれませんが、お互いに優先順位を明確にして譲れないポイントを決め、それぞれの譲れないポイントをクリアできる式場を探すなどしてコンセプトを決めるのがおすすめです。
メッセージカードについて
メッセージカードを書く、書かないは人によるので、カップル同士でも意見が食い違うことがあります。メッセージカードを全員分書くのは時間がかかるので、どちらかが忙しかったり手紙を書くのが苦手だったりすると、メッセージカードを書くことを嫌がられてしまうことも珍しくありません。
「絶対にメッセージカードは書きたい!と思っていたのに、彼は『書かない』の一点張り。私だけ書くのも変だから書いてくれと懇願したのですが、本当に苦手なようですっかり不機嫌になってしまい、数日喧嘩してしまいました」
どうしても意見が合わなければ、どちらかだけ書く形でも問題ありません。その場合、お互いのゲストがいっしょにならないようテーブルを分けましょう。
結婚式準備は夫婦にとって最初のハードルでもあります。結婚式準備から初めての共同作業はスタートしていますから、ふたりで協力して乗り越えていきましょう。