結婚式のご祝儀はどうする?平均の金額やマナーなどの基礎知識
ご祝儀を用意する時、いくら包んだらいいのか、どうやって渡せばいいのか、どんなご祝儀袋がいいのかなど悩みがちです。マナーもたくさんあるので、マナー美人を目指して一度おさらいしておきましょう。平均の金額や見落としがちなマナーを解説し、素朴な疑問にもお答えします!
- 結婚準備
- 2023.03.13
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Contents
ご祝儀の相場はいくら?
ご祝儀の相場は新郎新婦との関係性や年代によって異なりますが、基本となる年代別に相場を見ていきましょう。
20代:3万円
30代:3~5万円
40代以降:3~10万円
基本的には偶数を避け、割り切れない奇数の金額にするのが基本です。ただ、どうしても偶数の金額にしたい場合は、たとえば2万円なら1万円札を1枚と5千円札を2枚にして、枚数を3枚に調整して渡すというやり方もあります。
縁起が悪い数字はNG!「死」をイメージさせる「4」と、「苦」をイメージさせる「9」は避けてください。一方、縁起がいい数字は「8」。漢字にすると「八」になり、末広がりの形になることから縁起のいい数字として好まれます。親族などで多めの金額を包む時は、8万円包むのもおすすめです。
ご祝儀のマナー
1.新札を用意する
お祝いごとの席なので、あらかじめ銀行に行ってシワがない新札を用意しましょう。新札以外を包むのはマナー違反です。平日に時間を取って、早めに用意しておくと安心です。
2.ご祝儀袋は「あわじ結び」か「結び切り」で
お金を包むご祝儀袋は、飾り紐の水引がついたものを選びます。その時に、蝶結びの水引を選ばないように注意!何回でも繰り返していいお祝い事であればほどいてまた結べる蝶結びの水引でOKなのですが、結婚は何度も繰り返すものではありません。
結婚のお祝いには、ほどけない赤白か金銀の「あわじ結び」か「結び切り」のご祝儀袋を選んでください。
また、最近はさまざまなご祝儀袋が売られてしますが、相手との関係に合わせてデザインを選ぶのがおすすめ。友人であればデザイン性の高いおしゃれな色付きのご祝儀袋が喜ばれますが、職場の上司や親族にはスタンダードな白のご祝儀袋が無難です。
ご祝儀袋の書き方
購入したご祝儀袋にお金の入れ方や書き方などが記載されていることがほとんどですが、うっかり書き間違えないように基本的な書き方を事前に覚えておきましょう。
筆記用具は黒い筆で
はっきりとした文字が書けるように、黒い筆か筆ペンで書くのがマナー。薄い色は不祝儀になってしまうのでNGです。
名前は水引の下に
水引の真下、中央に自分の名前を書きます。家族で連名の場合は、苗字はひとつにして名前を並列にしてきます。基本的には年長順にして、夫婦の場合は夫を右、妻を左に書きましょう。子どももいる場合は右から、夫・妻・子どもの順で書きます。
ただし、4名以上いる場合は多くなりすぎて見栄えが良くないので、中央に代表者の名前のみ書き、左に「外一同」(ほかいちどう)と記載します。
中封筒の書き方
中封筒には、表に「金〇萬円」と金額を漢数字で書きます。裏には中央ののりしろを挟んで右側に住所を、左側に名前を書いて新郎新婦が整理しやすいようにするのがマナー。
お金の入れ方
肖像を上にして、お札の向きを揃えて入れましょう。
祝儀袋の裏側の折り返しは先に上側を、次に下側を折り曲げ、下側が上にかぶさるような形にします。逆になると不祝儀になるので要注意!覚え方は「喜びは万歳、悲しみは目を伏せる」です。
袱紗(ふくさ)の使い方
ご祝儀は袱紗(ふくさ)に入れて持っていくのがマナーです。
袱紗に入れずにバッグに直接ご祝儀袋を入れていくと、角が曲がってしまったり汚れてしまったりして、当日受付で出した時に気まずい思いをしてしまうかもしれません。
お祝いの気持ちをきちんと伝えるためにも、きちんと袱紗に入れて綺麗な状態で渡しましょう。
まだ袱紗を持っていない方には、紫の袱紗を買うことをおすすめします。
というのも、紫は祝儀用にも不祝儀用にも使える万能カラーだからです。
結婚式などの祝儀には、おめでたい色の赤や金など明るく華やかな色の袱紗を用意しましょう。
反対に、不祝儀には緑やグレーなどの落ち着いた色や寒色が使用されます。
祝儀の場合の包み方は以下のとおり。「十」の字の書き順で「最初は左から右へ、そして上から下へ」と覚えておけば間違えません。
- 袱紗をダイヤ型になるように広げ、中央にご祝儀袋を置きます
- 左の角を中央に向かって折り曲げます
- 上の角を中央に向かって折り曲げます
- 下の角を中央に向かって折り曲げます
- 右の角を中央に向かって折り曲げ、余った部分を下側に織り込みます
次に、渡し方にも作法があります。こちらも合わせてチェックを!ここまでできればマナー美人です。
- 受付で袱紗を開いてご祝儀を取りだしたら、すぐに袱紗をたたみます
- 袱紗の上にご祝儀の正面が自分の方を向くように置きます
- ご祝儀を相手側に向くように置き換えてから、袱紗を下にしたまま受付担当者に差し出します
袱紗に包むことはできても、最後の渡し方までマスターできている人はあまりいません。家で一度練習して、当日は受付でスマートにご祝儀を渡しましょう。ワンランク上のマナーが身につきます。
ご祝儀を事前に送ってもOK
ご祝儀は、先に渡す分には問題ありません。もともとは新郎新婦の元へ、結婚式より前に持参するしきたりがあったので、結婚式1週間前までに現金書留で送るのも丁寧な渡し方のひとつです。
どうしても都合が悪く参列できない場合は、お祝い金だけ先に送るのもいいでしょう。
先にご祝儀を渡している場合は、受付で「お祝いは済ませてます」と一言伝えればOKです。
再婚の場合のご祝儀
再婚で結婚式に行くのが初めてではない場合、ご祝儀はどうすればいいのでしょうか。
これまでは、再婚の場合はなんどもお祝いさせるのが悪いからと結婚式を挙げなかったり、ささやかなお祝いで済ませたりする風潮がありましたが、最近は自由になってきて特に決まりが無くなりつつあります。
そのため、再婚だからとご祝儀を変えることなく通常どおりのお祝いをするのがベター。特に新郎新婦から何も伝えられていなければ、一般的なご祝儀を用意しましょう。
遠方から参加する場合のご祝儀
遠方から参加する人は交通費がある程度かかるので、お車代と相殺するのが手間に感じられるかもしれません。そのため「あらかじめご祝儀から交通費を差し引きたい」と考える人もいるでしょう。
ただし、招かれたゲストが自分で決めるのはマナー違反。基本的には新郎新婦の要望に従いましょう。そのため、何も言われなければ通常通りのご祝儀を用意してくださいね。
会費制の結婚式でのご祝儀
結婚式が会費制のカジュアルなパーティーであれば、基本的にご祝儀は不要。用意するのは会費だけでOKです。新郎新婦と特別仲が良く、お祝いの気持ちをあらわしたいなら、結婚式当日ではなく結婚式の1週間前までにお祝いの品を届けましょう。
結婚式当日にお金を持っていくと、会費制にして負担を少なくしようとした新郎新婦に気を遣わせてしまいます。また、品物を結婚式当日に持っていくのも新郎新婦の荷物になってしまうのでNGです!
レストランウェディングでのご祝儀
パーティー同様にカジュアルな印象の強いレストランウェディング。たとえ結婚式の会場がレストランであっても、会費制でなければ会場に関わらず通常どおりのご祝儀を用意しましょう。
一口にレストランと言っても、内容はさまざま。三ツ星レストランなどであれば高級感のある会場かもしれません。
そもそもご祝儀はお祝いの気持ちをしめすものなので、会場に左右されずに快く渡しましょう。
こうしたポイントをおさえればマナーは完璧!正しいご祝儀でお祝いの気持ちをしっかり伝えましょう。