結婚式スピーチをする方に!スピーチの基本・禁句・例文を完全解説
結婚式のスピーチはだれだって緊張するもの。でも、ポイントをおさえておけば新郎新婦もゲストも感動する立派なスピーチを披露できます。この記事さえチェックすれば結婚式のスピーチは完璧です!
- パーフェクトな結婚式を挙げたい!
- 2023.02.22
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■結婚式のスピーチの基本
1、はじめ・主題・むすびの3段構造で話す
スピーチでは、「はじめ」「主題」「むすび」の3段構造で話すのがおすすめ。まず「はじめ」の部分でお祝いの言葉を述べて自己紹介をしたら、そのまま「主題」の部分に入って具体的なエピソードを披露した後に、「むすび」ではなむけの言葉を述べてまとめる、という流れであればきれいにまとまります。
2、自分の立場に合わせたテーマを探す
「主題」の部分にどんなエピソードを持ってくるかが大切ですが、迷ったら自分の立場を考えるとテーマを決めやすくなります。
たとえば、学生時代の友人であれば学生時代のエピソードを話すのがベスト。楽しい学生時代のエピソードを披露しましょう。会社の上司であれば、会社に貢献している新郎・新婦の活躍エピソードが理想的です。
結婚式というお祝いの席であることと、自分の立場を照らし合わせて考えれば自然とテーマを絞ることができるでしょう。新郎・新婦を褒めることをベースに、ポジティブなエピソードを用意してくださいね。
3、ゲストを引き付けるエピソードの選び方
「学生時代のエピソード」にしようと決めても、たくさんエピソードがあってどれにしようか迷ってしまうかもしれません。そんな時は、自分だけが知るエピソードでゲストの興味関心をグッと引き付けましょう。
自分だけが知る新郎・新婦のおもしろい話など、場の雰囲気を明るくするエピソードを選びましょう。意外性のある新郎・新婦の素顔が感じられるエピソードも受けがいいです。
一番大事なのは、新郎・新婦らしい魅力を伝えること。たとえユーモアがあっておもしろいエピソードでも、失敗したエピソードや恥ずかしいエピソードはNGです。まずは新郎・新婦にどんな魅力があるのか、長所をイメージしてからそれを物語るエピソードがないか探していくといいでしょう。
4、スピーチの文量
あらかじめ原稿を書いて確認しておきましょう。スピーチの時間は1分半~3分が目安で、文字数にすると500~1000文字が理想的です。丸暗記する必要はありませんが、本番は緊張してどもりやすくなるので、事前に声を出してリハーサルをするのを忘れずに!
■結婚式スピーチの話し方のコツ
【1】話す前
ナプキンを軽くたたんで椅子に置き、席を立ってマイクスタンドの方へ向かいます。マイクスタンドの前で会場に向かって一礼。女性は両手を前にそろえて一礼しましょう、スピーチが終わった後も一礼します。
【2】話す時
笑顔でにこやかに、早口にならないようにややゆっくりのスピードで話します。背筋をすっと伸ばし、顔は正面に。マイクを手に持つときはマイクを少し離すと顔がまっすぐ前を向きます。
目線は会場の一点を見つめてキョロキョロしないようにして、身振り手振りを交えながら話すと抑揚が出ます。祝辞の言葉は新郎新婦に向かってにっこりと!適宜メモを見ても大丈夫ですが、見る時は最初に「あがり症なのでメモを見させていただきます」と一言断りを入れるのがベターです。
■結婚式のスピーチで避けるべきNGリスト
【1】スピーカーの自慢話
結婚式の主役はあくまで新郎新婦なので、スピーチする人の自慢話と捉えられそうなエピソードはNGです。自己紹介程度に留めて、必要以上に自分の話をしたり、職場の自慢をしたりしてはいけません。教訓めいたスピーチも説教っぽくなってしまうので避けましょう。
【2】ラフすぎる話し方
どれだけ親しい間柄であっても、新郎・新婦を「ちゃん」「くん」付けで呼ぶ時は先に一言断りを入れておきましょう。「いつも〇〇ちゃんと読んでいるので、こちらでも〇〇ちゃんと呼ばせていただきます」というように言うのがベターです。
また、友人だからと言って「俺」「あたし」といった一人称を使うのも品が良くありません。「僕」「私」といったフォーマルな言葉遣いにしましょう。
【3】結婚式にふさわしくないエピソード
内輪話であれば盛り上がるエピソードでも、結婚式ではふさわしくないものが多くあります。過去の恋愛話や失敗談、病気など縁起の悪いエピソードは避けましょう。相手のご両親や親族も参列していることを忘れずに!
■スピーチ原稿の最終チェックリスト
- 最初にお祝いの言葉があるか
- 自己紹介があるか
- 祝辞、自己紹介、エピソード、はなむけの順番で構成できているか
- 新郎新婦や親族が不快に思うエピソードはないか
- 不祝儀をイメージさせる話題や不吉な言葉が入っていないか
(再三再四、重ね重ね、返す返す、繰り返し、ますます、くれぐれ、しばしば、たびたび、滅びる、苦しむ、悲しむ、死ぬ、枯れる、別れる、離れる、着る、壊れる、敗れる、変える、返す、戻すなど) - 新郎新婦からの要望に合った内容か
- テーマが分かりやすいか
- 声の大きさや話す速度が聞き取りやすいか
- 敬語など言葉遣いは正しいか
- 聞き取りにくい言葉を使っていないか
- 決められた時間内に収まるか
■スピーチの例文
【1】誰でも使える基本のスピーチ(新郎の職場の同僚)
〇〇(新郎の名前)さん、〇〇(新婦の名前)さん、ご両家並びにご親族の皆さま、本日はまことにおめでとうございます。ただいまご紹介にあずかりました、〇〇(自分の名前)と申します。新郎の〇〇くんとは入社以来のお付き合いになります。本日は、職場の友人一同を代表しまして、僭越ながら一言お祝いを述べさせていただきます。
みなさんも良くご存知のことと思いますが、〇〇くんはとても親切です。たとえば、新しい業務がスタートすると、たとえ自分の担当外の仕事であっても協力的に仕事に取り組んでいます。知らないことはすぐに調べ、他のメンバーの悩みにも敏感で、同期とは思えないほど視野が広いです。こうした細やかな努力が〇〇くんの仕事力を高めているのだと思います。〇〇くんの真摯に取り組む姿は、私たちにもいい刺激を与えてくれます。
仕事だけでなくプライベートも大切にしていて、料理の腕も相当なものだとか。そんな〇〇くんのハートを射抜いた〇〇さんは、きっとシェフ顔負けの料理を作られていることと思います。そんな〇〇さんとの日々が、〇〇くんの仕事ぶりにさらなる磨きをかけているのかもしれません。
これからは〇〇さんと力を合わせて、明るく楽しい家庭を築いてください。末永くお幸せに!
【2】仲がいい間柄でのスピーチ(新婦の学生時代の友人)
〇〇(新郎の名前)さん、〇〇(新婦の名前)さん、ご両家並びにご親族の皆さま、本日はまことにおめでとうございます。新婦の〇〇さんの短大時代の友人の〇〇(自分の名前)と申します。〇〇さんとは2年間机を並べていましたが、私の人生の中でも忘れられないとても幸せな2年でした。
短大一年生の冬、〇〇さんが教室で「どうしても留学したい」と熱く語っていたのを今でもよく覚えています。来年留学の試験を受けるつもりだとおっしゃっていました。通常の授業の勉強に加えて英語の勉強に取り組み、次の年の春には英語の成績がグンと上がったのです。「どうしてそんなにがんばれるの?」と聞いた私に、「一度決めたらガンコなの」と苦笑いしていた〇〇さんはとても魅力的でした。
それから私も○○さんのひたむきな姿に背中を押され、勉強に熱心に打ち込めるようになりました。そして〇〇さんは試験に受かって交換留学に行き、アメリカで1年間ひとりで勉強してさらに成長した姿で帰ってきました。こうして努力すれば成長できることを教えてくれた〇〇さんに、私は今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
〇〇さん、これからも〇〇さんらしく全力でがんばってくださいね。いつでも応援しています。そんな〇〇さんのひたむきさに〇〇(新郎の名前)さんも惹かれたのだと思います。〇〇さんといっしょに、幸せな家庭を築いてくださいね。
いかがでしたか?せっかくの機会ですから、基本をおさえて結婚式のスピーチを成功させ、スピーチ力を身につけましょう!